VirtualBox 7.0でゲストOSをインストールする方法が、VirtualBox 6.xから変わりました。
今回はその内容を説明していきたいと思います。
ゲストOSは、既に、Ubuntu24.04 が提供開始された(2024/4/25)ようですが、さすがに出たばっかりなので、今回は Ubuntu22.04 でやっていきます。
それではやっていきます!
はじめに
GWに入って、時間ができたので、いろいろやっていきたいと思います。
まずは、Linux環境がほしくなったので、VirtualBox に Ubuntu をインストールします。
また、今回の続編として、Ubuntu 22.04 のセットアップについて書いたので、良かったら参考にしてください。
daisuke20240310.hatenablog.com
あと、今回から、ランキングに参加してみました。
最後に貼ってたんですが、思った以上に記事が長くなったので、前の方に移動させました(笑)。
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VirtualBox 7.0のインストール手順
VirtualBox 7.0のダウンロード先はこちらです。「Download VirtualBox 7.0」をクリックします。
www.virtualbox.org
ダウンロードページに飛ぶと、不穏な内容が書かれています。やはり、新しいものが必ずしも良いとは限りませんね。
注意: 現時点では 7.0.16 へのアップグレードを控えてください。このリリースには、VM がブリッジ ネットワークまたはホストオンリー ネットワークを使用するように構成されている場合にホスト OS のクラッシュを引き起こす可能性がある問題があります。修正プログラムがダウンロード可能になると、メーリング リストに通知が送信されます。
ブリッジネットワークは、ホストOS(今回のケースではWindows10のことです)とゲストOS(今回のケースではUbuntu 22.04のことです)が同列な関係であり、家のネットワークの場合、ゲストOSにもIPアドレスを付与する方式です。
NAT方式は、ホストOSのネットワークの中にゲストOSが入る方式で、こちらを使うつもりでしたが、ホストオンリーネットワークはNAT方式の場合にホストOSとゲストOS間をつなぐネットワークなので、これがないと困ります。
では、もう少し古いバージョンを使うことにします。
こちらに過去のバージョンがあるようです。
VirtualBox 7.0を選びます。
Windows版をダウンロードします。ついでに、ハッシュもチェックしておきます(ダウンロードしたファイルを右クリックして、7-ZipのCRC-SHAで計算させて結果が一致していることを確認する)。
では、インストールしていきます。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。Nextをクリックします。
インストールする機能を選択する画面です。特に変更は必要ないと思います。Nextをクリックします。
一次的にネットワークが切断される注意画面です。Nextをクリックします。
インストール開始画面です。Installをクリックします。
無事にインストール完了です!チェックボックスは、すぐにVirtualBoxを起動するかどうかです。Finishをクリックします。
VirtualBox 7.0のインストールは以上です!
Ubuntu 22.04.4 LTS のインストール手順
まず、Ubuntu 22.04 の最新版をダウンロードします。日本語版もありますが、たぶん、少し古いと思うので、最新の方をインストールします。ダウンロードサイトはこちらです。
releases.ubuntu.com
Desktop image を選択します。
念のため、ハッシュを確認します。
では、VirtualBox 7.0 を使って、Ubuntu 22.04.4 LTS をインストールしていきます。
VirtualBox 7.0 を起動します。新規をクリックします。
名前を決めます。特に動作に影響しないので、今回のゲストOSが分かる名前にしておけばいいと思います。
ISOイメージのところで、プルダウンメニューをクリックし、「その他」をクリックして、先ほどダウンロードしたISOファイルを指定します。
「自動インストールをスキップ」にチェックを入れます。VirtualBox 7.0 には、自動インストールという機能があります(以前から機能はありましたが、GUIでは使えなかったらしいです)が、Ubuntuのインストールは、そんなに多くの手順があるわけでもないので、自分で設定していきます。
ここまで出来たら、「次へ」をクリックします。
ハードウェアの設定です。
メインメモリの量は、ゲストOSで使用するメモリ容量です。多く割り当てすぎると、ホストOSの動きが遅くなったりするので、使用頻度や、ゲストOSで行う作業にもよりますが、物理的に存在するメモリ量の25から50%ぐらいの範囲で決めればいいと思います。
プロセッサ数も同様に、物理的なプロセッサ数の25から50%の範囲で決めるといいと思います。
「EFIを有効化」とは、新しいBIOSを使うかどうかです。機能は多くなり、いいことなのですが、トラブルが起こった記事も多くあるので、変更しない方がいい気がします。必要ならデフォルトでチェックが入ってると思います。
私の場合は、ゲストOSを常に起動しておく使い方ではなく、必要なときだけ起動するので、多めに割り当てています。
続いて、仮想ハードディスクの設定です。こちらも用途に応じて決めればいいと思います。私の場合は、もう少し多く割り当てたいところですが、物理的な残り容量の関係で、最低限の25GBとしています。
「全サイズの事前割当て」は、チェックを入れると、最初から指定したサイズが確保されますが、チェックを外しておくと、必要に応じて大きくなる設定になるので、チェックは入れない方が容量の節約になります。
設定内容の確認画面です。問題なければ、完了をクリックします。
VirtualBox 7.0 の起動画面に戻るので、起動をクリックします。
デフォルトの「Try or Install Ubuntu」を選択して、Enterキーを押します。
しばらく時間がかかりますが、ようこその画面が表示されます。
「日本語」を選択して、「Ubuntuをインストール」をクリックします。
キーボードレイアウトの設定です。デフォルトのままでいいと思います。
アップデートと他のソフトウェアの画面です。特に変更は必要ないので、「続ける」をクリックします。
インストールの種類の画面です。新規インストールなので、そのまま「インストール」をクリックします。
ディスクに変更を書き込むかの確認画面です。「続ける」をクリックします。
タイムゾーンの設定画面です。そのままで、「続ける」をクリックします。
ユーザ設定の画面です。ユーザ名とホスト名、パスワードを設定して、自動ログインを有効にしておきます。好みの設定でいいと思います。決まったら、「続ける」をクリックします。
インストールが始まります。
だいたい1時間ぐらいで、インストールが完了しました。「今すぐ再起動する」をクリックします。
起動時に、以下のように、インストールメディアを取り出すように、という画面になります。たぶん、自動でインストールメディア(ISOファイル)を取り外してくれるので、Enterキーを押します。
Ubuntuが起動すると、「オンラインアカウントへの接続」という画面が出ています。どちらでもいいと思いますが、私の場合はスキップです。
Ubuntu Proの有効化を聞かれます。Ubuntu Proは有償サポートで、サポート期間も長くなります。有償なのでスキップです(笑)。
Ubuntuの改善を支援する画面です。お好みでどうぞ。
位置情報サービスの画面です。お好みでどうぞ。
準備完了の画面です。やっと完了です。
ソフトウェアの更新があるようです。最新なので、229KBだけです。「今すぐインストールする」をクリックします。
229KBとは思えないほど、長い時間がかかりましたが、無事に終了しました。「すぐに再起動」をクリックします。
Ubuntu 22.04.4 LTS のインストールは完了です!
Guest Additions のインストール
このままだと、画面が小さいなど、いろいろ使いにくいので、Guest Additions をインストールします。
Guest Additions の機能は公式サイトのマニュアルに書かれています。
ざっくり説明すると、以下です。
- マウスポインタの統合:ホストOSとゲストOS間でシームレスなマウス移動の機能
- 共有フォルダ:ゲストOSから簡単にホストOSの共有フォルダにアクセスする機能
- 画面解像度の向上:ウィンドウサイズを変更すると解像度が自動で調整される機能
- シームレスなウィンドウ:ゲストOSのウィンドウをホストOSのデスクトップにマッピングする機能
- ゲストOSの実行の制御、監視:ホストOSとゲストOS間で汎用の文字列ベースの通信機能
- 時刻同期:ゲストOSの時刻を、ホストOSの時刻で同期する機能
- クリップボードの共有:ホストOSとゲストOS間でクリップボードを共有する機能
- 自動ログイン:ゲストOSへの自動ログイン機能
それでは、Guest Additions をインストールします。
VirtualBoxのメニューのデバイス→Guest Additions CDイメージの挿入をクリックします。
これで、CDイメージがマウントされました。インストールはコマンドラインから行う必要があります。
端末を起動します。左下のアプリケーションの表示のアイコンをクリックし、端末をクリックして起動します。
事前に、gcc、make、perlをインストールする必要があります。
$ sudo apt install gcc make perl
Guest Additionsは、/media/xxx/VBox_GAs_7.0.14/VBoxLinuxAdditions.run にあります(xxxはユーザ名を入れてください)。
$ sudo /media/xxx/VBox_GAs_7.0.14/VBoxLinuxAdditions.run
いったん、シャットダウンします。
$ sudo shutdown -h now
もっと早い段階でやった方が良かったかもしれませんが、ビデオメモリーを増やしておきます。
VirtualBox の起動した画面で、「ディスプレイ」をクリックします。
128MBに設定して、OKをクリックします。
これで、解像度を高く表示できるようになりました。
Guest Additions のインストールは以上です!
おわりに
だいぶ時間がかかりましたが、大きなトラブルもなくインストールできました。
次回(Ubuntu22.04(VirtualBox 7.0)の設定とソフトウェアインストール - daisukeの技術ブログ)は、Ubuntu 22.04 のセットアップと、各種ソフトのインストールをやっていきたいと思います。
今回は以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。